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窓を開けて見上げる空が高くなったように感じる秋の朝、澄んだ空気が心地良いものです。最近は全国的に猛暑が続き、以前にも増して秋の訪れが待ち遠しく感じられます。
やっとほっとひと息…というこの時季は、夏の疲れがどっと出て、体調を崩したり気分が沈んだり肌や髪が荒れたりと、心身に注意が必要な季節でもあります。こんなときに力を発揮してくれるのが、漢方です。
例えばケイヒ(桂皮)は、解熱・鎮痛・消炎などの作用があり、風邪薬や胃腸薬をはじめとする多くの漢方薬に配合されています。皮膚血管の拡張や血流循環を調整することから、冷えや肌荒れなどの改善も期待できます。この時季の不調に頼りになる生薬です。
またケイヒには、肌や髪、体の元気に関わる毛細血管を若返らせるTie2(タイツー)という受容体の活性化を助ける働きがあることが分かってきました。
ケイヒは中国南西部やベトナム北部に分布する植物(Cinnamomum cassia Blume)の樹皮を乾燥させたものですが、その香りをかぐと、「あれ? この香り、知っている!」と感じるはず。それは「シナモン」です。ケイヒと同じような香り、風味を持っている「シナモン」や「ニッキ」は、漢方薬にこそ使われませんが、親戚のようなものと考えていいかもしれません。
秋の夜長、ホットドリンクやスイーツにシナモンパウダーを振ってひと息つくのもオススメです。
◎配合される主な漢方処方は…
などです。
監修/渡邉賀子先生(帯山中央病院理事長、漢方専門医)
執筆/坂本ミオ(CSプランニング、医療ライター)