冷え性

女性に多い不調と漢方

冷え症

さまざまな不調と関連が。
積極的に治療しましょう

冷え症の症状って?

「手足が冷たい」「体が寒い」「しもやけができる」など、冷えの感じ方も人それぞれ。大人の女性の約半数が冷え症ともいわれています。冬はもちろん、夏でも冷房による冷えに注意が必要。冷えは、肩こり、だるさ、むくみ、下痢、月経不順、不眠ほかの不調も招きます。

どんな治療法があるの?

原因として、貧血、低血圧、女性ホルモンの低下、自律神経失調症、甲状腺機能異常などが考えられます。貧血、甲状腺機能異常などがある場合には、おもに西洋医学的な薬剤を使って治療します。

漢方での対処法は?

西洋医学では病気ととらえにくい冷え症も、漢方では治療の対象です。冷えは放置すれば月経痛をはじめ、さまざまな症状につながると考え、冷えの解消を重視します。治療には全身の気、血、水のバランス改善が大事。そのため、その人の”証”や症状、それぞれに合わせた幅広い漢方薬が処方されます。

また、冷え症は”虚証”に特有と考えがちですが、”中間証” “実証”にも、冷えとのぼせが混在するものがあり、症状に合わせた異なる漢方薬が処方されます。単に冷え症といっても、人によって使う漢方薬は千差万別。医師の診断を受けて使用することが大切です。

生活習慣の見直しも漢方治療のひとつ。入浴、食生活、衣服などの医師からのアドバイスも重要です。

漢方 処方例

足冷えが強く、
  下腹部痛、
  月経痛がある場合

当帰とうき四逆しぎゃく加呉かご茱萸しゅゆ生姜湯しょうきょうとう

手足のほてり、足腰の冷え、
  月経不順がある場合

温経湯うんけいとう

のぼせて、足冷えのある、肩こり、
  月経痛がある場合

桂枝茯苓丸けいしぶくりょうがん

疲れやすく、イラ立ち感があり、
  月経不順がある場合

加味逍遙散かみしょうようさん

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